虫歯は、口の中である種の細菌が糖分を利用して酸を作り出して、その酸が歯を溶かすことで起こります。虫歯がどのようにできるかを知ることで、虫歯の予防に役立てることができると思います。
★虫歯の原因は?
虫歯の主な原因は以下の3つです:
① 細菌(ミュータンス菌): 口内には多くの細菌が存在し、その中でもミュータンス菌は虫歯の主な原因菌です。この細菌は糖分を分解して酸を生成し、歯の表面にあるエナメル質を溶かします。
② 糖分: 甘いものや糖分を多く含む食品を頻繁に摂取すると、ミュータンス菌が活発になり、酸の生成が増加します。これにより、歯が溶けやすくなります。
③ 唾液の量: 唾液には、口内を中和し、酸によるダメージから歯を守る働きがあります。唾液が少ないと、酸が中和されずに虫歯が進行しやすくなります。
★どのように虫歯は進行する?
①プラーク形成: 食事後、歯に食べ物のカスが残ると、それをエサにして細菌が増殖し、プラーク(歯垢)を形成します。このプラークは粘着性が高く、歯に付着し続けます。
②脱灰: プラーク内で細菌が糖分を分解して酸を作り出し、その酸がエナメル質からカルシウムやリン酸などのミネラルを溶かす「脱灰」が起こります。
④ 再石灰化: 唾液やフッ素によって溶け出したミネラルが再び歯に取り込まれる「再石灰化」が起こります。しかし、このバランスが崩れて「脱灰」が優位になると虫歯になります。
★虫歯予防はどうすればいい?
①適切なブラッシング: 毎日の正しい歯磨きでプラークを除去することがとても大切です。デンタルフロスや歯間ブラシも併用するとより効果的です。
②食生活の見直し: 甘いものや間食の頻度を減らし、糖分摂取後は早めに口内ケアを行うことが望ましいです。
③定期的な歯科検診: 歯科医院での定期的な検診とクリーニングで、虫歯の早期発見と予防を行うことが大切です。
これらの対策を実施することで、虫歯になるリスクを大幅に減らすことができます。歯科医院で、自分に合ったブラッシング方法について知ったり、定期的なメンテナンスを受けることをお勧めします。