ーお口の痛みー

歯が痛い女の子のイラスト

お口の痛みは、さまざまな原因で起こります。

 

歯髄(歯の神経)歯根膜(歯根の周囲の組織)歯肉や粘膜顎の関節やその周りの筋肉などが主な理由です。

 

痛みの特徴をとらえて原因を明らかにして、痛みを和らげたり、取り除くことを優先します。

ー診査ー

お口の痛みやお困りごとを解決するためには、お口の診査をしっかり行って、問題の原因を知ることが大切です。

患者さんと対話する院長のイラスト

 

問診

 

患者さんと医療従事者が良い関係を築くために、丁寧にお話を伺わせていただきます。

 

主訴:患者さんが一番気になっていること、困っていることについて伺います。また、痛みがある場合は、その程度や特徴について教えていただきます。

 

現病歴:気になっていること、困っていることがいつ頃から、どの様な経過をたどってきているかについてお話ししていただきます。

また、これまでどの様な歯科治療を受けてこられたかについて教えていただくことで、お口の状況をより詳しく把握できるようになります。

 

既往歴:お口の中の問題と、全身の健康状態には様々な関連があります。お身体の健康状態について教えていただくことで、適切な対応を行うことができるようになります。

お口の診査

基本的な診査項目を適切に行うことで、お口の問題の原因に近づくことができるようになります。

歯科用拡大鏡
歯科用拡大鏡

 

視診:目で見て診察をします。お顔の全体的な状態から、順々にお口の中の状態の確認をします。お顔や歯肉に腫れがある、粘膜に傷がある、歯に虫歯で穴が開いているなど問題がないか調べます。歯科用拡大鏡やマイクロスコープを使用することでより詳しく確認することができます。

 

触診:指先、綿棒、様々な器具で触れたり、軽く押したりすることで、痛みがあるか、腫れているか、歯が虫歯で軟化しているか、歯肉から出血するか、顎の動きや筋肉に問題がないかなど、様々なことを確認します。

 

打診:ピンセットやデンタルミラーの柄を使用して、歯を軽く叩くことで痛みのある部位を調べたり、その程度を比較したりします。

 

咬合時の反応による診査:丸めた綿や割りばしなどを咬んでいただくことで、どこに痛みがあるかどうか、その程度などを調べます。

 

・歯の動揺度診査:ピンセットなどで歯を動かすことで、歯周病や歯根の先の炎症の程度、歯の破折などを確認します。

パノラマレントゲン
パノラマレントゲン

 

レントゲン診査:目で見ることでは確認できない、歯の内部、歯の被せ物やその他のお口の周辺組織に問題がないか調べます。歯科で使用されるレントゲンには主に以下の3つがあります。

 

レントゲンの種類 撮影範囲 主な目的
パノラマレントゲン お口全体や顎周辺 全体的なスクリーニング、親知らず、歯槽骨の全体的な状態、上顎洞、顎関節
デンタルレントゲン 歯3本程度 歯根の先やその周囲の状態、深く大きな虫歯、歯槽骨の状態
バイトウイングレントゲン 上下の歯冠部 歯の間の虫歯、虫歯と歯の神経との距離、被せ物や詰め物の適合
透照診のライト
透照診のライト

 

透照診:歯に強い光を照射して歯を透かせることで、歯と歯の間にある虫歯や歯の破折などを見つけます。

 

 

歯髄診断用歯牙冷却材
歯髄診断用歯牙冷却材

 

温度診:冷たいものや温かいものをお口に含んだり、歯に接触させることで、痛みの有無、その程度、痛みが持続するかどうかを比較します。そこから、歯の神経の炎症の程度や知覚過敏かどうかを判断していきます。

電気歯髄診断器
電気歯髄診断器

 

電気歯髄診:歯の表面から電気的な刺激を加えることで、歯の神経(歯髄)の反応を調べます。

 

麻酔診:痛みの原因と思われる部位に局所麻酔をすることで、お困りの痛みが消えるかどうかで痛みの原因を特定します。

 

切削による診査:歯の神経が生活しているかどうかについて、温度診や電気歯髄診で判別が難しい時に行います。実際に、歯を切削して痛みがあるかどうかで、歯の神経が生活しているかどうかを判断します。歯を切削するという不可逆的(元に戻らない)な処置なので、最終的な方法として行うことがあります。

ー診査・診断・治療についてー

適切な診査

適切な診断

適切な治療方針

適切な治療方法

・適切な診査と診断があって、適切な治療方針と方法を決めることができます。

・病気は絶えず変化するものなので、診断もそれに伴って変化していきます。常に下した診断が正しいかどうかを、治療を進めながら確認する必要があります。

・医学的に最も優れた治療が、患者さんにとって最善の治療とは限らないことがあります。患者さんと十分に相談して、治療の進め方を決めることが出来ればと考えています。