★なぜ治療した歯に虫歯ができるの？

虫歯ができてしまったけれど、ちゃんと治療したからもう安心と思っていませんか？残念ながらそうではないようです。一度治療したところがまた虫歯になってしまうことを、「二次カリエス」といいます。歯を削って詰め物をしたり、かぶせ物をしたりした歯には、詰め物の劣化や歯と詰め物のわずかな段差や隙間から、虫歯菌が侵入することで再度虫歯になってしまうことがあります。

虫歯とは、虫歯菌が歯を酸で溶かして歯に穴をあけてしまう病気です。しかし通常は、絵のように歯の周りがエナメル質という固い組織で守られており、歯に虫歯菌が穴をあけるのには、ある程度の時間がかかります。これに対して歯の内部にある象牙質はエナメル質より軟らかく虫歯菌に溶かされやすい性質があります。一度歯を削って象牙質が露出した場所は、虫歯菌が侵入すると溶けて穴があきやすくなります。

★虫歯の再発を防ぐためにできることは？

■毎日のしっかりとした歯磨き

一度虫歯になってしまった箇所は、歯磨きがやりにくく歯垢がたまりやすい場所です。毎日の歯磨きで、自分のお口の中のどこが虫歯のリスクが高い場所なのかを意識しながら、丁寧に歯を磨くようにしましょう。また、フロスや歯間ブラシなどの補助器具を取り入れるようにしましょう。

■定期的な検診を受ける

歯科医院で定期的にお口の状況をチェックすると、歯磨きの具合を確認したり、お口のクリーニングを受けることができます。また、虫歯を早期に見つけやすくなります。

■質の高い治療を受ける

残念にも虫歯になってしまって治療を受けることになった場合に、なるべく丁寧な治療を受けることができる歯科医院を受診しましょう。同じ銀歯やレジンなどの材料を使用して治療を受けたとしても、丁寧で質の高い治療を受けることが出来れば、お口の中のお手入れもやりやすくなります。

また、自由診療になりますがセラミックなどの、より質の高い材料を使用して治療を受けることが出来れば、二次カリエスになりにくくなります。

さらに、歯科医院で歯磨きのレクチャーを受けることが出来ると、とても良いと思います。

しっかりとした歯磨きと定期検診、そして質の高い治療によって健康なお口を長く維持できるようにしましょう。