歯周病や虫歯などで残念ながら歯を失ってしまったとき、どうすればいいでしょうか。お口の中の状況によって、対応が異なってきます。場合によっては失った後にそのままにすることもあります。多くの場合は抜けたまま放置してしまうと、時間が経つにつれ様々な不具合が出てしまいますので、主に3つの方法で対応します。
★歯を失ったときの不具合について
◆歯並びや噛み合わせが崩れる
歯は、空いたスペースを埋めようとする働きがあります。歯が抜けた部分をそのままにしていると、両側の歯が傾いて倒れてきたり、反対側の歯が伸びてきて歯並びや噛み合わせが乱れてきます。
◆見た目が悪くなる
歯が抜けるとその部分は歯茎がへこんでしまいます。また、歯並びのバランスが悪くなると、頬がこけたり、口元の皺が増えたりして、顔の見え方が変わってきます。歯が抜けている所は、笑った時やお話をしているときに目立ってしまいます。
◆胃腸に負担がかかる
歯が抜けてしまうと噛む能力が下がるため、食べ物をうまく噛めないまま飲み込んでしまいがちになります。そうすると胃に負担をかけ、消化不良を招きます。
◆認知症のリスクが上がる
歯が抜けると、噛むことによる脳への刺激が減少して、認知症のリスクが高まると言われています。
★歯を失ったときの治療法の比較
歯を失った際には、主にブリッジ、インプラント。入れ歯の3つの治療法があります。歯科医師と相談の上、ご自分にとって納得のいく治療を選びましょう。

(ブリッジ)
両隣の歯を削って、つないで被せる差し歯です。歯を大きき削る必要がありますが、自分の歯と近い感じで咬むことが出来ます。

(部分入れ歯)
取り外しをすることが出来ます。治療は比較的負担が少なくて済みます。しかし、使い勝手があまりよくないことがあります。

(インプラント)
骨の中にインプラント体を埋め込んで、その上に差し歯をします。自分の歯と近い感じで咬むことが出来ますが、お口の中の手術が必要となります。健康保険適用外の処置となります。