歯周病や虫歯などで残念ながら歯を失ってしまったとき、どうすればいいでしょうか。お口の中の状況によって、対応が異なってきます。場合によっては失った後にそのままにすることもあります。多くの場合は抜けたまま放置してしまうと、時間が経つにつれ様々な不具合が出てしまいますので、主に3つの方法で対応します。
★歯を失ったときの不具合について
◆歯並びや噛み合わせが崩れる
歯は、空いたスペースを埋めようとする働きがあります。歯が抜けた部分をそのままにしていると、両側の歯が傾いて倒れてきたり、反対側の歯が伸びてきて歯並びや噛み合わせが乱れてきます。
◆見た目が悪くなる
歯が抜けるとその部分は歯茎がへこんでしまいます。また、歯並びのバランスが悪くなると、頬がこけたり、口元の皺が増えたりして、顔の見え方が変わってきます。歯が抜けている所は、笑った時やお話をしているときに目立ってしまいます。
◆胃腸に負担がかかる
歯が抜けてしまうと噛む能力が下がるため、食べ物をうまく噛めないまま飲み込んでしまいがちになります。そうすると胃に負担をかけ、消化不良を招きます。
◆認知症のリスクが上がる
歯が抜けると、噛むことによる脳への刺激が減少して、認知症のリスクが高まると言われています。
★歯を失ったときの治療法の比較
歯を失った際には、主にブリッジ、インプラント。入れ歯の3つの治療法があります。歯科医師と相談の上、ご自分にとって納得のいく治療を選びましょう。
![ブリッジ](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=180x1024:format=png/path/s0b55966def4da98b/image/i6679528512e0b4a6/version/1674721468/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B8.png)
(ブリッジ)
両隣の歯を削って、つないで被せる差し歯です。歯を大きき削る必要がありますが、自分の歯と近い感じで咬むことが出来ます。
![部分入れ歯](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=210x1024:format=png/path/s0b55966def4da98b/image/i46530e833283c8d2/version/1674721484/%E9%83%A8%E5%88%86%E5%85%A5%E3%82%8C%E6%AD%AF.png)
(部分入れ歯)
取り外しをすることが出来ます。治療は比較的負担が少なくて済みます。しかし、使い勝手があまりよくないことがあります。
![インプラント](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=210x1024:format=png/path/s0b55966def4da98b/image/i2c9f146caeb4ac49/version/1674721497/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%88.png)
(インプラント)
骨の中にインプラント体を埋め込んで、その上に差し歯をします。自分の歯と近い感じで咬むことが出来ますが、お口の中の手術が必要となります。健康保険適用外の処置となります。