はなぶさ歯科

はなぶさ歯科が大切にしていること

  • ①お口の健康の大切さに気付いていただくこと
  • ②より良いセルフケアを身に付けていただくこと
  • ③適切な診査、診断に基づく診療
  • ④患者さんひとりひとりに合った診療
  • ⑤十分な知識と技術に支えられた診療

はなぶさ歯科について

はなぶさ歯科は、「お口の健康にたずさわる」を掲げて地域の方々に良質の歯科医療を提供することを目標としています。 お口のことでお困りのことがございましたら、是非ご相談ください。

はなぶさ歯科 院長 金 志英

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はなぶさ歯科ニュース令和4年10月号

冷たいものを食べた時や、お水で口をゆすいだりした時にキーンと歯がしみたり、歯磨きをしているときに電気が走ったように瞬間的な痛みが走る、というような症状はありませんか?その症状は知覚過敏かもしれません。知覚過敏とは、正しくは象牙質知覚過敏症といいます。

 

知覚過敏とは

歯の一番外側にあたる部分は、エナメル質という人体で最も固い組織で覆われています。その下にあって、大切な歯髄(神経)を取り囲んでいるのが、象牙質です。この象牙質には、象牙細管という無数の細い管があり、神経まで直接到達しています。そのため、象牙質に刺激が加わるとそれが神経に伝わって、瞬間的な痛みを感じるのです。

本来は、歯のエナメル質が歯を被って鎧の役割をして守っており、歯の内層にあたる象牙質は歯ぐきに隠れているので、象牙細管が露出することはありません。しかし、歯ぐきが痩せて象牙質が露出したり、むし歯になって象牙質まで穴が達してしまうと、露出した象牙細管を通って神経に刺激が伝わり、「しみる」「痛い」という症状を感じてしまうのです。

 

なぜ知覚過敏になるの?

知覚過敏は、歯周病や加齢による歯肉の退縮や、強過ぎる歯磨きや歯ぎしり、歯の食いしばりなどから起こります。歯磨きの時に、研磨剤入りの歯磨き粉を使って強い力でゴシゴシ磨きを繰り返していると、歯の表面のエナメル質が薄くなり、象牙質からの刺激が伝わりやすくなるため、しみる症状が出てきます。また、歯肉が退縮して歯根部分の象牙質が露出してくると、刺激を受けやすくなって知覚過敏の症状が出る場合もあります。歯ぎしりや歯を食いしばるクセがある場合も、顎の大きな咬合力によって歯と歯肉に負担をかけるので、歯の表面に亀裂ができたり、歯肉が退縮したりして象牙質を露出させ、知覚過敏の症状がでてきます。

 

知覚過敏を防ぐには?

知覚過敏の症状が出ている間は、しばらく冷たいものや熱すぎるものを避け、ぬるま湯で口をゆすぐようにしましょう。そして、知覚過敏用の歯磨き粉で柔らかい歯ブラシを使って優しく磨きましょう。

知覚過敏の状態を放置すると、食べ物をしっかり噛むことができず食事が楽しめません。

「歯がしみるから」と歯磨きをおろそかにすると、歯垢が歯の面に付着してかえって知覚過敏を悪化させる恐れがあります。放置して重症になると稀に神経を抜かなければならない場合もあります。また、知覚過敏症と勘違いして虫歯や歯周病を放置してしまうと、神経を取り除く治療が必要になったり、歯周病を進行させたりすることがあります。気になる症状がある場合は、早めに歯科医院にご相談ください。