はなぶさ歯科

はなぶさ歯科が大切にしていること

  • ①お口の健康の大切さに気付いていただくこと
  • ②より良いセルフケアを身に付けていただくこと
  • ③適切な診査、診断に基づく診療
  • ④患者さんひとりひとりに合った診療
  • ⑤十分な知識と技術に支えられた診療

はなぶさ歯科について

はなぶさ歯科は、「お口の健康にたずさわる」を掲げて地域の方々に良質の歯科医療を提供することを目標としています。 お口のことでお困りのことがございましたら、是非ご相談ください。

はなぶさ歯科 院長 金 志英

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はなぶさ歯科ニュース令和4年7月号

★歯周ポケットとは

歯と歯茎はぴったりとくっついているように見えますが、実は少し隙間が空いています。その隙間の深さが問題です。3mm以下なら問題はありませんが、深い溝になると汚れが溜まりやすくなり、歯周病の原因になるからです。このすき間を歯周ポケットと呼んでいます。

歯周ポケットは、「ポケット探針」「ポケットプローブ」と呼ばれる専用の器具で測定します。細い針状の器具で目盛りがついており、これを歯と歯茎の間に入れて溝の深さを測ります。表裏、端寄り、中央など1本の歯で6か所測定します。また同時に出血や歯のグラつきもチェックします。通常は、痛みはありませんが、腫れがあるとチクッと感じることがあります。 

 

★どうして歯周ポケットが深くなるの? 

お口の中の細菌には、空気が好きな「好気性菌(こうきせいきん)」と、空気が大嫌いな「嫌気性菌(けんきせいきん)」の2種類があります。歯周病と関係があると言われている菌は嫌気性菌です。歯周病菌は、空気が届きにくい歯と歯茎の間に入り込みます。そして、毒素を出して歯周組織や歯槽骨を溶かします。歯周ポケットの中は歯ブラシが届かず、磨くことができないので、さらに歯周病菌が繁殖し、毒素で歯槽骨を溶かしていきます。やがて歯槽骨が溶けてしまい、歯茎が後退して歯を支えられなくなって、歯が抜けてしまうのです。

目安として、軽度の歯周病で3~4mm、中度の歯周病だと4~6mm、重度の歯周病になると歯周ポケットの深さは6mm以上になります。

 

★進行する前に歯科医院へ

歯周病は進行しても痛みが出ず、自覚症状がほとんどない病気です。ですから、歯周病で歯周ポケットが深くなっていても自分では気がつくことができません。歯磨きの際に出血があったり、歯と歯の間の歯肉(歯間乳頭)が赤く腫れていたり、口臭が気になりだしたら、歯科医院でお口の検査を受けてみましょう。

歯周病だと診断されたら治療が重要です。歯科医院で歯石を取り除き、専用の器具で歯周ポケットの中の歯石まで綺麗に取ってもらいましょう。また、できるだけプラークが付着しないように正しい歯磨き方法を習って丁寧に磨きましょう。歯周病は口の中だけの病気と思われがちですが、実は糖尿病や認知症など様々な全身疾患と関係があると言われています。歯周病治療には時間がかかりますが、全身の健康のためにもしっかり通院して治しましょう。